日記・コラム・つぶやき オーチス社さん、なんかください
こんばんは、手荷物、体重合わせると基準超えそうなBURAN(丹駒)です。
昨日の日記に対して、「オーチス社に非があるのではないか」という趣旨のコメントがありましたので、思う所をコメントで書こうかと思ったら、えらく長くなりましたので今日の日記にいたします。
オーチス社に非はないのではないか、としたのは以下の理由によります。
各社報道で数字が錯綜しておりますし、正直、「NHKとか朝日新聞社とかの記述を本当に信用して良いのか?」て問題はありますが、政治的な事件ではないので、原則として大きなねつ造は無いものとし判断します。
1.当該エスカレーター固有の欠陥や破損が発見されたものではなく、また、オーチス社がエスカレーターの性能を過大に公示しているものではない。
2.現時点での報道によれば、事故の原因は欠陥や破損によるものではなく、エスカレーターの能力の不足が原因である。
3.ただし、エスカレーターの能力は、通常の使用を想定した建築基準法の基準(建築基準法に1平方メートルあたり265kgと定められており、当該機種のステップの面積であれば、1段あたり約96kgに耐えられれば適法)であって、これを上回る能力(当該機種の性能については諸説あり1段あたり120~130kgの間と見られる)を当該エスカレーターが有しており、これまでの通常の使用では問題がなかったとのこと。
※エスカレーターと建築基準法については、このキャッシュを参考にしました。
4.NHKのニュース動画を見る限りでは、1段あたり3人以上乗っているように見受けられ(既にずり落ちてる所ですが、下に圧縮されてるようには見えないので)、建築基準法が想定する通常の使用とは言い難いこと。各社報道でも1段あたり3~4人乗っていたとの記述あり。
NHKニュース http://jp.youtube.com/watch?v=0KnhGnegjAA
朝日新聞 http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY200808040376.html
5.仮に、通常の使用ではない、極端な過重条件での性能を要求されているのであれば、そもそも建物の設計段階で、通常の使用の1.5倍程度の過重までしか耐えられない当該エスカレーターを選択した建物設計者に責任があるのであって、オーチス社の非ではない。
6.メーカーの指示する使用条件を逸脱した条件下での使用における事故、損害などについては、製造物責任法第二条2項にもあるように(この法律において「欠陥」とは、当該製造物の特性、その通常予見される使用形態、その製造業者等が当該製造物を引き渡した時期その他の当該製造物に係る事情を考慮して、当該製造物が通常有すべき安全性を欠いていることをいう。)、「欠陥」とは言えず、製造者たるオーチス社に責任があるとは言えない。
つまり、「猫を入れてはいけない」てマニュアルに書いてある電子レンジに、猫放り込んで乾かそうとしたようなもんですな。
この場合、「マニュアルをよく読まなかった人たちが悪い」のであって、「猫を放り込んでも悲惨な状況にならないような安全対策を講じなかったメーカーに責任がある」とは、アメリカンジョークでも無ければ言えないでしょう?
(「ビッグサイト側がイベントの主催者側に、エスカレーターに乗客が乗り過ぎないよう事前に指導していたことが5日、分かった。」との記述あり。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008080500054)、
無論、安全対策ですから、最大限に努力を講ずべきではありますが、使用条件と経済原則との関係で、その程度が決まるのは当然というかやむを得ないことですし(例:200km/hで衝突する車の中の人は、エアバッグがあっても大抵無惨)。
ふう、こんだけ頑張って書いたらオーチス社、なんかくれないかなあ……。