軍需は市場が小さいんで、民需に精出したほうが儲かるそうです

半分読んで、しばらくほったらかしにしておいた『アメリカ第二次南北戦争』(佐藤賢一/光文社文庫)を読了。

以下感想?





物語のオチ、というか核心部分に今ひとつ同意できず、微妙ながっかり感が。

「戦争がなければ、軍産複合体が破綻してしまうからである。軍産複合体が破綻すれば、国の経済が成立しないからである。でなくとも、アメリカは戦争をやらなければ、どんな政権も維持できない国なのである。(424P)」

と、あるんですが、軍産複合体が景気良かったのってせいぜい冷戦期までで、今時は「確定した需要はあるのでなかなか潰れないけれど、あんまり儲かりもしない産業」というあたりが妥当ではないかと。
少なくともこの小説の発表された2004年当時では、「軍産複合体が破綻すれば、国の経済が成立しない」なんてことはありえないと言っていい状態だったと思います。
詳しくはこことかここを参照。

このあたりでちょっと冷めてしまい、色々とあーでもない、こーでもない、と突っ込みつつ読んじゃったので「最後まで面白く読めた」とは言いかねますが、まあそれなりに面白い本ではありました。

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軍需は市場が小さいんで、民需に精出したほうが儲かるそうです” に対して2件のコメントがあります。

  1. さかい より:

    冷戦が終わった後で結構な規模の業界再編があったよねえ。
    四半世紀前に出版されてたら良かったのに。

  2. BURAN(丹駒) より:

    >さかいさんへ
    この20年でジェネラルダイナミクスもロッキードもマクダネル・ダグラスも、そのままの姿じゃ残って無くて、結局ボーイングとロッキード・マーティンだけになったこととかを考えれば、牽引産業だとは考えられませんよなあ。

    まあ、軍産複合体陰謀説てかなり根深く浸透してるので、こんなふうに思いこんでいても仕方ないかな、とは思いもしますが。
    同じwikでも「軍産複合体」の項目なんかはかなり陰謀説的な方向で記述されてますし。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A3%E8%A4%87%E5%90%88%E4%BD%93

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